ロク

オール・アイズ・オン・ミーのロクのレビュー・感想・評価

3.6
90年代のアメリカHIPHOPシーンの最重要人物にして東西HIPHOP戦争の犠牲者でもある2PACの波乱に満ちた人生を描いた音楽ドラマ。HIPHOP自体に興味が無い人でも人間ドラマとして楽しめる部分はあるけどエミネムやJAY-Zなどのラッパーに多大なる影響を及ぼした彼の生き様や当時のアメリカンHIPHOPシーンのウラ側をある程度知識として頭に入れていないと深い部分までは理解出来ないかな〜と思います。ブラックパンサー党の母親から生まれた彼が類稀なるセンスと度胸でラッパーとして成功の階段を登りつめていくと同時にその刹那的で危険な行動により悲劇的な結末を迎えるまでを2PAC本人と見紛うほどに似ているディミートリアス・シップ・Jrが新人とは思えない程の熱演で盛り上げてくれてますが東西HIPHOP戦争の全体像があまり見えてこなかったのは難点でしたね。劇中で流れる2PACの名曲の数々(カリフォルニア・ラブやオール・アイズ・オン・ミーは何度聴いてもグッときます!)やドクタードレー、ノトーリアスBIG、スヌープ・ドッグにデスロウレーベルのオーナーにして極悪人のシュグ・ナイトまで本人に似た役者を集めていたのは良かったです。まぁ、本作を観る前に2PACのドキュメンタリー映画の2PACレザレクションを観ることをオススメします。
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