べしゃりのうまいおっさんがコミュ障のおっさんを取り込みながら詐欺と殺人と性行為を繰り返す話。
熊谷市という埼玉県が誇る深緑地帯で起きた殺人事件をモチーフにしている。
長期に渡る離婚訴訟のストレスとジャングルジムからの落下による臀部の痛みが私の心を赤子の関節より脆いものに変えてしまったので、闘魂注入の為に鑑賞した。
全然関係ないが裁判所に行く度に観ている『離婚が与える子供への影響』っていう10分くらいのビデオ(制作:法務局)があるんですが、レビュー書きたいのでリクエストしようかと思います。
多分30回以上観ました。フィルマさんよろしくお願いします。
------------以下感想------------
本作のキャッチコピーは『この素晴らしき世界。』
意味深な謳い文句はしょぼいテーマを大きく見せることができる。
きたねえ流木を飾っとけばそれっぽく見える古民家風カフェとやり口は一緒である。
白蟻のように家庭環境を内側からジワリジワリと崩壊させていく様子を撮りたかったのはよくわかるが、それが『冷食で構成された夕飯』と『家族に黙ってタバコ』っていうのが安直すぎてもうちょい頑張れよと思った。
ちなみに私が過去友達の実家に遊びに行った際に出会った家族の闇ベスト3は
1位:おじいちゃんが植木の土爆食いしてるのにみんな放置
2位:遺影にダーツ
3位:食卓に尿検査キット(複数)
番外:ロールケーキの摂取量が一人一本
あたりである。
まあノンフィクションっていうのは映像化作品よりもその事件のwiki読んだほうが俄然楽しめるし、本作も例にも漏れずだったんですが、出てくる警察が自分の知ってる韓国映画の警察より無能だったので韓流ミシュランのフォロワーの方、ぜひテイスティングしてみてください。
ちなみにジャバザハットを彷彿させる肥えた悪徳弁護士(渡辺哲)のネチネチした喋り方がマジで癖になる。人を不愉快な気持ちにさせる要素全部含んでる。
妬みとか嫉みとか僻みとか、この地球(ほし)に存在するマイナスを全部くっつけたのが渡辺哲だと思った。
この人は女性に嫌なことをするジャンルのアダルトビデオに出演すれば三浦屋助六(みうらやすけろく)といい勝負できると思う。
もう一度書くが、wiki読んだほうが楽しい。そんな映画でした。