Matilda

きみがくれた物語のMatildaのレビュー・感想・評価

きみがくれた物語(2016年製作の映画)
3.4
ニコラススパークス原作のラブストーリー。
原作では「きみと歩く道」となっているそうなのですが、私は原作名の方が作品に合っているような気がしました。

ノースカロライナ州で獣医師として生計を立てる男性と女子医学生の恋の物語。2人のなれそめからこの物語の主要の部分となるある事件まで結構詳しく描かれていて、映画と言うより小説の映像化といった感じがしました。

後半についてはなんとなく知っていたのですが、前半のなれそめの部分はまったく知らなかったのでまさかこういう展開だとは思わず驚きました。こういうラブストーリーではどうしても美化されてしまう部分がありますが、現実これだったら全然美しくない!そう思ってしまいました。

原題The Choiceにもあるように、人生は選択の連続で、ある小さな選択が今後の人生を大きく変えてしまうこともある。そう言ったことを、この物語は伝えたいのかなと思いました。

失ってからではないと気がつくことのできない大切なものは、きっと人に限らず沢山あって、それを失う前に気づくことができたら素晴らしいことだけど、それはなかなか難しい。それと同じように、人生のどのタイミングで、どの選択が今後どのような影響を与えるのか、それは全然分からないし、防ぎようがない。
じゃあ私達はどうしたらいいのか。それは、人生を楽しむことだと思います。笑って泣いて、時には怒って、それでも最高といえる人生を送ることだと。人生には難しいことがたくさんあって、最高の人生を送ることもそのひとつかもしれない。でも、運命みたいに変えられないものではないし、自分の生き方次第で、人生は最高にだって最低にだってなる。せっかくなら最高の人生を。

一番好きなシーンは星と月を見上げるところ。都会に疲れたときは、ああいうところに行きたい。
Matilda

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