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C.R.A.Z.Y.のらのレビュー・感想・評価

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)
3.8
話自体は、ゲイの少年が保守的な父親との軋轢に悩まされるというよくあるものだが、単純には語ることのできない人間の複雑性を表現している脚本が巧いと思った。主人公ザックの家族・兄弟を中心に、人物像が多面的に描かれている(といってもまぁ気になる人物がそこまで多いわけではないのだけれど)。特に父親の葛藤は深く表現されていて、ある意味主役といっても過言ではない。

ザックの想像が入り混じったマジカルな演出も60年代から80年代を彩るポップミュージックの使い方もキャッチーで、青春映画として面白い。
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