このレビューはネタバレを含みます
民主化に舵を切り始めているものの戒厳令下にある1983年蔣経国体制下の台湾と現代を行き来する青春映画。
母娘に渡る青春模様よりも約30年でここまでの変化があるという事実に色々と思いを巡らせてしまう。
映像がどのシーンも瑞々しく美しいし、二つの時代をリンクする描写もナチュラルで良い。「返事を待つ」というのは期待と恐怖の入り混じる複雑な時間を両者を繋ぐバトンにする辺りも良い。
The Bee Geesの"first of may"を「若葉のころ」と訳した訳者は改めて素晴らしいと思った。