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マンガをはみだした男 赤塚不二夫のMinCのレビュー・感想・評価

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合言葉は、これでいいのだ‼︎

シベリア帰りのとうちゃん、もはや抜け殻。
満州生まれ、終戦時9歳。悲惨な戦後を生き抜いた少年が手塚治虫の「ロストワールド」に感銘を受け、マンガ家を目指す。

トキワ荘時代の色白優男の写真にびっくり。
生きる天才バカボンみたいな姿しか見たことなかったから。

マンガだけでなくあらゆるものからはみ出した破天荒な人生
面白くないわけがない

ナンセンスでアヴァンギャルド(©坂田明)が行き着くところまで行ってしまったたいう「レッツラゴン」が読みたくなった。
マンガNO.1も見てみたい。

戦後の昭和を駆け抜けたマンガ家の凝縮されたストーリーに
ユザーンのタブラと蓮沼くんの浮遊感ある音楽が不思議とマッチング。

亡くなった時、タモさんの弔辞には胸が熱くなったけど、今回も最後の昇天シーンが素晴らしかったなぁラーガ・ヴァガヴァッド。成仏したなぁきっと。

蛇足ながら…今年生きていたら80歳。ガラじゃないよ〜って言われそうだけど、戦争に向きあったマンガ、最後に書いたらどうだったのかな…なんて思った。
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