ひでG

サマリアのひでGのレビュー・感想・評価

サマリア(2004年製作の映画)
3.8
正直書きます。
分からないことの方が多いかもしれません。
私はこの映画を分かっていないでしょう。

本作は、あらすじを追っても、人物の行動を常識の範疇で理解しようとしても、
見えてこない映画です。

画面に表れる人物の行動には表面的には説明がつかない。
その裏にはどんな意味があるのか、
どうつながっているのか、
僕には説明することができない(・_・;


ただ、分からないからダメなのか。

否である。

この映画には、圧倒的な映像の力がある。
緊張感がある。

分からなくても、何か、とてつもない力?を感じてしまう。

観終わって、数日経つのに、いくつかのシーンを思い出してしまう。

特に第3部。
娘も父も拭いきれない罪を背負ってしまう。

しかし、2人は直接的にそれに関することを口にしない。触れない。

果たして娘は父の罪を
父は娘の行動の意味を
分かっているのだろうか。
分かっているのに、なぜ言わない?

毎朝、繰り返される父と娘のキリストの逸話の意味は何か?

って言うか、この2人は精神的に親子なんだろうか?

死への道行き、かと思ってしまっていた。

あの山での食事

小さな小屋での一泊

河原での二人

あの🚗のラスト。

何という切なさか、哀しさか、

分からないけど、なんかすごい!
って、
ベルイマンの映画みたいだな。

点数は暫定的なものです(・_・;
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