正直、プレデターというコンテンツの限界が見えた。今回も新しい要素がいくつか取り入れられていたけれど、いかんせん魅力が感じられない。ストーリー上、重要でもないものをどんどん足しても、不恰好なだけ。
ここまで、プレデター系列の作品がいくつか作られてきたけれど、決定的にキャラクターのバックボーンの積み重ねが不足している。何作品もあるのにもかかわらず、物語を積み重ねようとせずにここまで来てしまったのが痛い。プレデターという突出したキャラクターに甘んじて単発で当たればいいやくらいの意気込みが透けて見える。
今回で今までの歴史をゼロにして、1からストーリーを積み上げていくことを期待していたけれど、ダメだった。今までの延長でしかない。本来のプレデターが持っているキャラとしてのポテンシャルを活かせず、フェードアウトしてくのはあまりにもかわいそうだ。だれか、救いの一手を打ってくれ。
プレデターどうのこうのを除いた作品としては、普通に面白かった。人間側のキャラクターも魅力的だし、キルのしかたの悪ノリも楽しい。ただ、そのノリはプレデターをおいてけぼりにしてしまうのでほどほどにしてほしい。
とにかく、このコンテンツの未来を切り拓く起爆剤が必要不可欠なのは間違いない。
