ろく

ホワイトリリーのろくのレビュー・感想・評価

ホワイトリリー(2016年製作の映画)
2.4
ロマンポルノリブート③

中田秀夫が撮るとエロでもホラー。

もうリビングの雰囲気がそのまま「リング」じゃんというツッコミがありこれはいいのかと見ていて不思議な気持ちになってしまう。

ロマンポルノとしては失敗で小沼勝の「火星の女」や「軽井沢夫人」を見ているような既視感。あのね、ロマンポルノだからアゲってわけではないですからね。使い古されたストーリーと使い古されていた展開にむしろ既視感が止まらないから。

お花畑にきゃっきゃうふふするシーン(妄想)はおなじみロマポルの悪いとこが全て入ってますぜ。なぜ人はお花畑で裸で抱き合うのだろう。あれをしている女優はどんな気持ちなっているんだろう。「いまどきお花畑って!花の子ルンルンではないんだから!」と飛鳥凛は突っ込んだとかそうでないとか。

ラストの展開も既視感&既視感ではいはい次は見なくてもわかってますぜワロスワロス、ってか中田の最初のホラーテイストはどこいったんだって気になってしまいがっくしが止まりませんからね。

それはそうと小沼の大失敗「火星の女」のヒロインは飛鳥裕子。そして40年を経てこの失敗作のヒロインは飛鳥凛。ちなみにいけないお薬で芸能界からいなくなったのはチャゲ&飛鳥。クラッシュギャルズで隆盛を極めたのにその後スナックのママになってしまったのはライオネス飛鳥。エヴァで最後は気持ち悪いと言い放つのはアスカ・ラングレ―。「アスカ」という名前は何か因縁があるのだろうか。悩みは尽きない。

あ、和田慎二が亡くなってしまったため完結が出来なかったのは「超少女明日香」だ。やはり悩みは尽きない(映画関係なし)。
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