つぐみ

メットガラ ドレスをまとった美術館のつぐみのレビュー・感想・評価

4.2
ファッションものでも美術館ものでもない、とんだブチ上がりお仕事ドキュメンタリーだった。仕事仲間と一緒に見てめちゃくちゃエモくなって昼酒をかっ喰らってしまいました。

アンドリュー・ボルトンのトム・ブラウンの似合いっぷりよ。まるで彼のために誂えたような服だなあ。歩く広告塔じゃないか。とはいえキュレーターって決して高給な仕事じゃないし、穀潰し扱いされることもあるだろうし、次回はアンドリュー主役のドキュメンタリーをお願いします、

アナ・ウィンターのビジネスパーソンとしての才覚はもちろん敬服するけどこの人と仕事はしたくないし、パーティで隣に座ってたブラッドリーも気の毒w
でも「どんなステレオタイプにも批判はつきまとうから気にしない」みたいに言える強さの根拠もまた仕事にあるんだろう。

ファッションはアートなのか問題、私はファッションはファッションでしょと思ってるし、カール・ラガーフェルドが「私はアーティストじゃない、シャネルはドレスメーカーだ」って言い切ったのにはウンウンだった。さすがカール大帝。
でもファッションに限らず文化にお金を払えない時代になって来つつあるし、文化こそが心を豊かにしてくれるものでもあるから、少なくとも私は映画には身銭を切りたいし、貧すれば鈍にならないようにもしたい。
つぐみ

つぐみ