めちゃくちゃよくできた洋ホラー。殺人鬼の兄を持った弟の成長と心情をすごく上手く描いてる。
おそらく低予算、無名監督＆無名役者。
その感じが、画面からじわじわと伝わってくるほど、カメラの感じもホームビデオみたいにラフ。映画の中でレンタルビデオの映像が出てくるのだが、まさにその昔々のB級以下の映画と、同じ雰囲気。それがとてもナチュラルで、リアリティ溢れていて良かった。
サイコホラー × 家族愛。
優しくて狂気的な兄と、それ と同じ血を持つ弟、それら を生んだ大人たち。
弟の一人称の映画なので、自分も次第に、お兄ちゃんがかっこよく優しくみえてきて、愛着を感じる。
新しい視点から、この登場人物たちの行く末をまざまざと見れる。
ただ、両親が意外と普通すぎるのが、お話としては違和感だったなぁ。
じっくり観ると、夜は眠れなくなるほどこわくなる。そのあとに、最近毎晩恒例になってる新耳袋をみたら相乗効果で寝れなくなってしまった、、
ヒメアノ〜ルを観たときの夜を思い出したけど、あれより美しくて理解ができた。今でもゾッとする。
