透明人間のheroheroのネタバレレビュー・内容・結末

まず疑問なのは、この科学者は、何のためにあの透明スーツを開発したのかって事。
スーツは既に完成してるので、本来なら学会で発表するか、極秘に軍事関係の団体と取引するなど、何らかの行動に出ていて然るべきなのだが、物語を観る限り、開発したまま保管していて、今回の計画に使用しているだけだ。
妻が家を抜け出したのは予想外だったようなので、いざという時妻を自分の元へ戻す為の物として作ったわけではない事は明白だ。
仮に、そうだとしてもスペアは必要なのだろうか。
これも、万一故障した時の事を考え、作っておいたとしても、それなら物語中盤で、妻にスペアを盗まれた時点で、気づかないのはおかしい。
この世に自分しか所持していない貴重品なのだから。
そんな貴重品を盗むとすれば兄か妻以外いないのだから、紛失した時点で必死に探すはずなのだ。
見つからなければ、妻をも疑うべきで、そうなれば用心する事も出来て、あんな死に方はしないで済むのだ。
このように本来なら当然の行動を科学者自身がとっていないので、物語の説得力が薄い。
まあ、大発明品を妻の拘束の為だけに使ってる時点で、頭のいかれた男だと言われれば、それまでなのだが。