ろー

透明人間のろーのネタバレレビュー・内容・結末

透明人間(2019年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ケビン・ベーコンの透明人間もクズかったけど、今回のはさらにクズ。透明になるからクズみが露わになるのではなく、クズ故に透明になるタイプのクズ。

大体こういう主人公の窮状を助ける脇役、いい人なんだけどちょっと頼りないんだけど、今回妹がそれだけど、友人のジェームズがめちゃくちゃええ男でした。
ドリームでジャネール・モネイの旦那さん役だったとか?そういえばハンサムな旦那さんだったな。他の作品も見てみたくなった。


ここから微ネタバレ


ケビン・ベーコンの透明人間ってクズなんだけど、まあここぞ!って時は一糸纏わぬ姿で人前に出ないといけない訳じゃないですか?だからちょっと一目置いてたとこはあったんだけど、今回はそこもクズだったなあ。あ、まあ、その方が良かったよね、主人公的には。



実は昨日、よその人の本作の感想に絡んでしまってちょっと変な感じになってしまって、ほんましょうもない話だけど、落ち着かないのでとりま書く。ドネタバレです。

主人公がサイコパス旦那の家に戻るときに、車に乗ったじゃないですか?あの運転手をその人は知人だと思ったらしく、こんな夜更けにそんな遠くまで行ってくれる知人なんかいる訳ない!!ってえらいこと怒ってはったんですよ。でもまあ、あれUberじゃないですか?だからほんと余計なことだとは思いつつ、そこを思い直して貰ったら怒りも治るんじゃないかな?ってそれを言ったら、でも初対面なのに名前呼んでた!すごく親しそうだった!!ってまあ全く聞き入れてもらえず、おまけに自分の読解力も文章力もなくてすいませんでした!ってブチ切れられた訳ですよ。私もちょっとふざけてUber便利ですよ?なんて関係のない話でお茶を濁そうとしちゃったんですけど、それで余計に怒らせちゃいましてね。ああ、余計なことを言うもんじゃないな。って思った次第です。
でも、そのおかげで、あー面白かった。で終わってたこの映画のことをちょっと考えてしまった。
その人はUberのことで怒ってた訳じゃなくて、怒りの主題は主人公の妊娠発覚後の対応についてで、妊娠していることについての動揺も葛藤も見られないということに違和感を感じてた訳ですね。
それも最初はふんふん聞いてたんだけど、でもさ、産みたくもない子供を騙し討ちで妊娠させられた女性が葛藤もせずに、それをサイコパス旦那を陥れる駒として使うの、めっちゃ痛快じゃないですか?女性としてありえない!!って怒られるかもしれないけど。でも、主人公に落ち度ないじゃないですか。妊娠するしないは最終的には女性が判断することだし。月齢も分からないから堕胎出来たのかどうかも不明だけど、妊娠初期の感覚が鋭敏になっている時期だから主人公あんなに頑張れたのかもしれないし。どういう意図で妊娠後の情感をサラッと描いたのかは分からないけど、やっぱりこの映画面白いわと再認識できた。

怒らせた人ありがとう。
ろー

ろー