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T2 トレインスポッティングの8bitのレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
5.0
その後を描いた〝続編〟というよりも、あの映画の〝オチ〟が20年越しに描かれたという感じがした。
この映画によって初めてひとつの物語が完結するような、感慨深いラストシーンに、心が震えた。

思い入れのある映画だけに、正直前半は様々な想いが交錯して内容が頭に入って来なかったところもある。
#1RENTON #2BEGBIE #3DIANE #4SICK BOY #5SPUD がひとりも欠けることなく再び揃ったこと。
奴らの、もう若いとは言えない風貌に20年という歳月を感じ、同時に自分自身も同じだけ歳を重ねてしまったこと。
あの時レントンが言っていた〝未来〟とはまさに今なんだということ。
選んだ未来が最善とは言えなくても、それでも奴らが奴らのままでいてくれたこと。

この映画で描かれていたのは、彼らなりの〝青春の落とし前〟であると同時に、次世代への〝未来〟の継承でもあった。
俺たちの選んだ未来はこうだ。今度は君たちが未来を選ぶ番だと。
過去を振り返るだけのノスタルジックな同窓会映画だけじゃなくて、ちゃんと前を向いていた。それが嬉しかった。

この映画はみんなで観たいな。
リアルタイムの〝トレスポ世代〟(そんな言葉があるのかは知らん笑)だけじゃなくて、青春時代にこの映画を通った人みんなと。
これほど〝俺たち・私たちの映画〟って思える映画は他にないから。
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