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インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

結構楽しめたなぁ。1944年の場面では意図的に2000年代の照明、CG、そしてなによりジョン・ウィリアムズの音楽を使い(ちょっと『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリーポッター』シリーズを連想)前作を踏襲。そして1969年、カメラに日差しが射しこまれるたびにインディアナ・ジョーンズは以前の冒険の世界、「あの頃」に戻される。ユルゲン・フォラー( マッツ・ミケルセン)は過去をやり直そうとし、ヘレナ・ショー( フィービー・ウォーラー=ブリッジ)は現金に惹かれる中、インディアナ・ジョーンズは「何を信じるか」という信念を語る。つまりは映画のことで、現金のスパークを軸に過去をリライトすることなく「今」を生きなければならないが故にあの結末になるんだろう。と同時に1944年の描写よろしく過去をリライトすることは可能な現代の映画で正しく終わらせる描写でもあった。

 で確かにプロットはぶっ飛んでるんだけど、マンゴールド作品の系譜でいくと『ナイト・アンド・デイ』『フォードVSフェラーリ』のいいとこどりでなかなか。前半と中盤のアクションはローアングルも生きていて楽しい。ただ4作の『インディー・ジョーンズ』シリーズは流石に重すぎたかなぁと思うけど。一つ一つのショットは力強くやはりジェームスマンゴールドは素晴らしい監督だと思う。
 
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