くらげ

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのくらげのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

先日のPerfect Daysから一変、非日常の権化、ワンダフルな老舗スペクタル。

よくある列車上での攻防、数年後、謎の組織?と思ったら何故かCIA?と手を組んでるマッツ・ミケルセン兄貴達とのパレードの疾走辺りは状況が掴めずオロオロ。
"そういう" シーケンスを詰め込んできたな!という印象が強いばかりで入り込めず、そもそも勝手に割と現代だと思ってたからローテクぶりに困惑。
月面着陸がリアルタイムの話なのね。
あんなに老体をアピールされたら相当な年月が経ってると思うじゃない?

冒頭の相棒の娘、ってのは分かるけれど、どうやら手癖の悪い金の亡者。
割と平気で人を殺すナチ軍団もヒドいけど、そこに状況の分からんままの老人を放り込むなかなかのクソ女。
たまたま主人公だし生き残ってたけど、このクソ女のせいで死にかけまくり。
ラストで改心しても、ちょっとねぇ。

モロッコでのカーチェイスでは要らんゴタゴタ要因参戦、愛憎の元婚約者とナチとの三つ巴攻防戦。
ここまで来るともうテーマパークでアトラクションにする為のジェットコースター展開だな、と理解して思考を放棄。
誰が誰でも知ったことではないし、インディー危機一髪の連発をキャッキャウフフと楽しむことに。
何で目的地がモロッコ確定で、海の真ん中で、シチリアで、飛行機も準備済みになるのかサッパリだったけど、テンポが良い、という事で片付けよう。
限られたメンバーならキッズが伏線を用意してでも飛行機を飛ばす必要もあるのだろうさ。
それもスペクタルだ!
アントニオ・バンデラスも冒険に連れて行ってくれよぅ。無念。

洞窟のギミックはやっと出て来て嬉しかったし、やたら毒のありそうな虫が大量にいらっしゃるコーナーもお決まり感があって大変にヨロシイ。
これを見る為のインディー・ジョーンズ。
紀元前っぽい墓のギラギラした装飾も大好物です。
初見の人が易々と奥まで行くのに、まだ発掘されてないなんて、現地の人はポンコツ過ぎる。

目的の為なら冷酷無比なマッツ・ミケルセン兄貴の糠喜びから頭抱えてヌガガ!となってるシーンは滑稽だったなぁ。
カーチェイス中にアッチコッチから引っ張られて基本は学者肌のモヤシっぷりが可愛かった。
強烈なナチズムから歴史改変の野望を抱いている辺り、もっと早めに提示してくれたらその無念さに思い入れを持てたんだけどな。

とにかく至近距離で困ったら顔面パンチ!
観たタイミングが悪かったんだと思う。
すまん。
くらげ

くらげ