家族に囲まれる温かい感覚、人から大事にされることの嬉しさ、そんな、いろんな何かを様々な人が取り戻していく物語。
棋士の養父が零に投げかける言葉の優しい響きに涙を誘われる。
そんな優しさをもらいつつも、養父の家庭を壊してしまった後ろめたさから、その優しさを素直に受け取りにくそうにしてる零に寂しさを覚えた。
その後、川本家に出会い、人からご飯を作ってもらうこと、だれかと笑い合いながら食べること、熱が出たら看病してもらうこと、そんな関わりを通して、凍っていた零の表情が少しずつ溶けて、柔らかくなっていくのは見ていて本当に泣けた。
キャストの配役が良くて、漫画の表現をリアルにしたらこんな感じなのだろう、と思わせてくれる。
ただ、インパクトをつけるために若干余計な設定を加えているところがマイナス要因ではある。