エドワード農村

3月のライオン 後編のエドワード農村のレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
3.4
後編やっとみた。

信念が強いが若さゆえブレる香子やひなちゃんを軸に、支える家族と棋士として生きるしかない零の雪解けのような話にまとめられて、原作の細かなエピソードを削ったからこそのエッジが立っていた。

川本家のエピソード、学校での零がいっとう羽海野チカらしくて個人的にはもっとみたかったがたぶんそれは別の映画になってしまう。

零と後藤、宗谷の対局シーン、溢れ出すオーラが原作と拮抗していて素晴らしかった。役者すごい。

これはこれでいい。あの終わり方にEDの春の歌が沁みる。春が来る前の一瞬が永遠のように長い作品である。