鍋レモン

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグの鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.0
⚪概要とあらすじ
アニメ「鋼鉄ジーグ」をモチーフとし、イタリアのダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀新人監督賞などを受賞したアクション。

テロが頻発するローマ郊外。チンピラのエンツォ(クラウディオ・サンタマリア)は、ひょんなことから人知を超えた力を手に入れる。ある日、エンツォが慕う“オヤジ”が殺害されてしまう。オヤジの娘のアレッシアは、エンツォを日本製アニメ「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙に重ね、二人の距離は少しずつ近づいていく。そんな中、闇の組織のリーダー・ジンガロ(ルカ・マリネッリ)の脅威が迫り...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“胸熱。”

「あんたといると ビンブンバンって」

⚪感想
ヒーロー作品のような展開を盛り込みつつ暗くどんよりとしたアクション作品。

内容とキャラクターが独特で少し癖がある。

イタリア映画。

王道のなんかよく分からない液体によって超人的な力を得た男が主人公。ヒロインは母親が死んだことによって精神的な病を抱えた『鋼鉄ジーグ』の大ファンの女性。

敵のボスの生命力が強靭。
主人公よりボスの方がイケメンだった。

ヒーロー作品とは言うもののアメリカのMARVELやDCのようなものではなかったし、それらを否定するものでもない。『アンブレイカブル』はそんな感じだったけど。
なるべく現実に寄り添っているような。イタリアではヒーロー作品があまりないらしいので受け入れられる為にこんな感じにしたのかなとも思う。

『鋼鉄ジーグ』は日本の作品だけど1975年ごろの放送していたらしく、私の生まれる23年前だから全く知らない。
1979年にはイタリアで放送されたらしく、監督はそんな日本のアニメが大好きだったそうで。

鋼鉄ジーグは中身人間だと思うけど、ヒロインは主人公をなぜ司馬宙と鋼鉄ジーグだと思ったのかよく分からなくなるけどファンだから仕方がないかみたいな。

心臓の音が「ビンブンバン」ってなんか独特な言い回しだけど可愛い。

ヒロインは役としては20代くらいだと思うけど服装が10代で見た目が30代だからちょっと不気味。

ジャケットがオシャレでかっこいい。



⚪以下ネタバレ



よく分からない液体浴びてなんか強くなった設定のヒーローは沢山いるけど今作はよりなんだか分からない黒い液体だった。
その後めちゃくちゃオエオエするし寝込むの辛め。エンツォよりもジンガロの方がやたら強化されている気がするしオエオエないんかい。

能力を使って犯罪をするのが人間らしくって良き。

見た目は恐らくジンガロが焼かれて死にそうになったからそのただれなのかな。
ジンガロのメイクとアクションのシーンは最高にテンションが上がった。アクションシーンだけ急にポップ。

遊園地でエンツォがヒロインが乗っている観覧車を回してあげるシーンが好きだった。メルヘンだけど力がやばい。

以下ストーリー。
ある日逃げている途中で缶にハマったエンツォ。黒い液体を浴び寝込むが強靭な肉体を手に入れる。仕事でエンツォが慕う男性が殺され、エンツォも撃たれビルから落ちるが助かる。さらに慕う男性の娘に『鋼鉄ジーグ』の司馬宙と姿を重ねられ2人で行動するように。しかし、ジンガロの魔の手が。ジンガロはジンガロで傲慢さから仲間に裏切られるも何とか生き延びる。ヒロインを人質にとりエンツォに能力をどうやって手に入れたか聞くも仲間が生きており焼かれ死ぬ。ヒロインも巻き込まれ死亡し。しかし、ジンガロは能力を手に入れ生きており、仲間を殺したあと爆弾を設置する。エンツォはそれを知り助けに。爆弾は無事水中で爆発しジンガロは首がもげ死亡。エンツォも死んだかに思えたがヒロインが作ったらしい鋼鉄ジーグのマスクを被って終わり。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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