Kuroita

オールド・ジョイのKuroitaのレビュー・感想・評価

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)
5.0
好きな作品。
友人2人が森の奥の温泉に行くだけなのに、始終宇宙が転がっている。
自由気ままに暮らすカートが語る言葉は、それこそ正しい位置から見渡した景色みたいな味わいがあって、わたしもこんな友人欲しいなと思った。
マークを取り巻くものが現実という名前の景色で、カートから彼が遠く離れて行くように見えても、カートはめげずにマークに語りかけていく。
自由とは世界の秩序を見極めながら行ったり来たりすることなのかな。
必ず世界には秩序があること、
2つの鏡を一個の原子が行ったり来たりすること、宇宙は雫型で落ちていること、
カートが語る一語一句を、わたしもまたなぞっている。
男と女の現実の在り方も違っていて見ていて納得してしまった。


悲しみは使い古された喜びだ。
Kuroita

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