フィンランドではなく、イギリスが舞台の映画。
フィンランド語ではなくて英語のカウリスマキ映画も相変わらず良かった。
イギリスでも、やっぱりカウリスマキ色は現在。色の使い方が素晴らしいなと思った。
主人公と恋仲になる女性のアイシャドウが紫や青を基調に虹色に輝いているのは、とても良い。
幸せや不幸せの概念は存在していても、それそのもの自体は存在しなくって、心が創り出すそれらの心持ちを、ただただ色彩かっこよく静かに淡々と、時にアバンギャルドに映し出すカウリスマキの映画は、ざわざわしなくて見つめていられるので、貴重だなぁと思う。
映画の中の現実に主人公は振り回されるようで、振り回されていない。
全然現実じゃない、なんなら冒険の世界を生きてるように見えるのも、カウリスマキマジック!