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彼らが本気で編むときは、のmskirのネタバレレビュー・内容・結末

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

世間の一般論という言葉はとても便利で多用していたのだが、世間の一般論こそ無責任な暴力にもなり得ると感じてならない作品。
ジェンダーへの理解は多様性という表現に変わって、きっとこの作品が公開された時よりも広くあまねく醸成されているのだろうけど、耳で聞く理解と心で感じる理解には雲泥の差があるだろう。
とてもメッセージ性が強い良作。オリジナル脚本として荻上監督ならではの空気感がスルッと入り込んで鷲掴み。
生田斗真の母性がとても美しく、儚い。
シュールな内容を編み物で表現するのだが、これは秀逸。セリフとのギャップが面白く、タイトルとの親和性にめちゃくちゃグッとくる。
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