タマル

さや侍のタマルのレビュー・感想・評価

さや侍(2011年製作の映画)
3.2
いや、別にいいんじゃね?
面白くはないけどな。
以下、レビュー。


松本人志監督の3作目。
はっきりいって、本作は失敗しています。

まず、面白くない。
面白くないなら編集で切るなり、テンポを速くするなりすればいいのに、ダラダラと面白くない。

面白くない上に絵が地味すぎる。
主人公を土蔵に閉じ込めるなよ!
楽しそうな雰囲気ゼロだ、バカやろー!! 笑えるかっ!!

そして、笑えないにも関わらず、民衆がすごい笑う。
自分の映画で自分を甘やかすなよ! 面白くねぇんだよこちとら、ボケェ!!

と、ひたすらスベるだけの(しかも鬱屈した)映像を見せられて苦痛だったのですが、恥ずかしながらラストはちょっと泣きました。

や、もちろん、だからといって80分を越す苦痛な映像が楽しくなるなんてことはないのですが。
カタルシスが「心の中に鬱積した情緒の解放」なのだとしたら、映画を観ていて経過した時間そのものが感動を生む最大の要因だと言えるわけで。
それを活かせているラストは映画的に成功しているのではないでしょうか。

ラストのあの瞬間から、野見さんと介錯のリアクションしか映さなくなるのもいい演出でした。

うん、だからいーんじゃね?
なんとなく良いもん観た気にもなったしな。

オススメだけど責任は取れません!!!
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