スウェーデンを舞台にした、ある一族の猟奇殺人事件の真相を暴くミステリー。
謎に包まれた事件の真相が少しずつ明らかになって行くにつれて緊迫感が増してどんどん引き込まれる。
全体的に暗くて重苦しい雰囲気なのにストーリーが綿密でミステリーの醍醐味を十分に味わえた。
そして圧倒的な存在感を放つ天才女ハッカーのリスベット。
最初は無愛想で人を避ける性格だった彼女が、一緒に謎解きをしていくうちに徐々にミカエルに心を開いていく描写が凄く心に沁みた。
驚いたのはリスベットを演じるルーニーマーラの役作り。
どうやらあの至る所にある恐ろしい量のピアスは実際に開けていて、痛々しい痣も実際に作ったのだとか。
自分の中ではキャロルとかPANのお洒落で上品なイメージが強いルーニーがこんな役も出来るということにびっくりしたし、演技の振れ幅が大きい女優さんだなと思った。
切なさがこみ上げるラストは思わず泣きそうになった。