Nana

オクジャ okjaのNanaのレビュー・感想・評価

オクジャ okja(2017年製作の映画)
4.8
遺伝子操作で生まれた巨大な豚オクジャと、オクジャが子豚の頃から一緒に育ったミジャ。2人がフードビジネスの闇に巻き込まれていく。

素晴らしく面白かったし、泣ける…。生き物を食べるとは、命をビジネスにするとは、いろいろ考えてしまう。フード・インクも食品業界の闇を描いていて衝撃だったけど、本作はストーリー性がある分、人間が食べるためだけに造られた生き物により感情移入してしまう。パラサイトでも感じたけど、ポン・ジュノ監督は社会問題とエンターテイメントを融合させ、映画の中にグッと引き込ませる手腕が凄い。

「肉食そのものへ反対しているわけではなく、資本主義による利潤を目的とした工場生産式の畜産などについて批判をしています」。監督が映画に込めたこのメッセージがダイレクトに伝わってきます。
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