このレビューはネタバレを含みます
遺体のない殺人事件を担当する弁護士の話。
「殺人事件の弁護から、次第に陰謀に巻き込まれていく…」という、法廷サスペンスとしては王道な展開。
ラストのどんでん返しも予想通りで驚きはないものの、勧善懲悪な物語に一定のカタルシスを得る事は出来ました。
死体の入れ替えトリックなど、無理を感じる部分もありますが、そこはジャンル映画として、割り切って見た方が良いかもしれませんね。
映画自体はありきたりな分、見所となるのが主演のイ・ソンギュンの演技です。
弁護士という役柄は、持ち前の低音イケボを活かすのにピッタシですし、彼の弁論を聞いているだけでウットリしちゃいました。笑
勿論、それだけでなくアクションやサスペンス、シリアスからコミカルな芝居までこなせる器用な役者さんなので、いろいろな表情を見せる本作はイ・ソンギュンの魅力が存分に伝わる事でしょう。
劇中、奇しくも、麻薬の使用を偽装されるシーンがあり、彼の未来を暗示しているかの様で驚きました。
現実の世界でも、この弁護士の様にしたたかに戦って欲しかったし、一ファンとして彼のキャリアを追いかけていきたかったんですけどね…。
でもまぁ、このタイミングで彼の作品を見れて、改めて良い役者だったと再確認出来て良かったです。
R.I.P. イ・ソンギュン。
