ミドリ

心霊ドクターと消された記憶のミドリのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

母が観たいと言ってレンタルした作品。

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主人公のピーターは、自分が押していた車椅子に乗っていた娘・イーヴィーを交通事故で亡くしてしまい、失ったショックと自責の念から立ち直れぬまま精神分析医の仕事を続けていた。

ある日、フードを被った少女が待合室に座っていたので診察を始めたが、名前も、どこから来たのかも話さなかった。
親から手紙などは無いかと聞くと、電車の定期券を見せてきた。名前はエリザベス・ヴァレンタイン。
字は書ける?とペンとメモを渡そうとするが、少女はペンをじっと見つめ、触れていないペンが動き出した?と思ったところで側を走る電車のせいで診察室が揺れ、それに驚いた少女が怯えた表情を見せる。
「大丈夫、電車だよ」と立ち上がってブラインドを閉め振り返ると少女の姿はどこにも無く、テーブルの上のメモには数字が書かれていた。

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まぁこの少女が幽霊なんですけども。
ジャンルとしてはホラーサスペンス。

B級・C級作品か、もしくは魔法の杖とか出てきそうなこんなダサい邦題なのによく観たいと思ったなぁ、と母のセンスを疑いつつ観始めたら予想より良くてちょっとびっくり。ごめんお母さん。

あまり踏み込んでないな、と物足りなさを感じるところはあったけど、 簡潔に描かれていると捉えればまずまず。
終盤からのテンポも良く、真相解明からのエンディングも王道といえば王道かなと。

最後車に襲い掛かってきた時の霊の安っぽさが、全体の印象を安っぽくしてしまっている気がして残念。
普通に、
車の前に立っている→気付く→次の瞬間助手席に乗ってじっと見つめ、ハンドルに手を伸ばす→驚く→どーん
とかでも良かったと思う。

・見て見ぬふりはダメ
・おばけより人間のが怖い

って作品。
主人公は不幸すぎた。笑

わりと面白かったと思ったのに、観たいと言った当の母の評価は「あんまり。」
ホラーよりサスペンス要素の方が強かったからみたい。

2017年:96本目
ミドリ

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