このレビューはネタバレを含みます
仕事は時間をかけて、真面目に心を込めてじっくり取り組み、生活は質素倹約だけど持ち物は長く使える上質なもの。
静かにゆっくり流れる時間。
大事で、理想で、とても美しいと思う。
でも、現代の多くの人の価値観とは真逆なのよね。
本来こうあるべき、こうありたいって思うんだけど…なかなか難しい。
ジョンは身寄りの無い人を弔ってきた訳だけど、ジョンが亡くなる時もそうなるんじゃない…？って思ってたらまさかの…。
『色々考えさせられる作品』にまた一作品追加された。
最後、泣きました。
これからどんどん孤独死が増えていくだろうけど、最後に事務処理されるならこんな人に弔って欲しい。
邦題が『おみおくりの作法』なのに対して、
原題は『STILL LIFE』。
これは上司の「死者の想いなど存在しないんだ」に対するものかな。
