ラグナロクの足音

マンチェスター・バイ・ザ・シーのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

4.4
これ以上のどん底はあるのかというくらいの壮絶な過去を背負った主人公。罪悪感に押しつぶされ生気が感じられない。バッ○トマンとかコンサ○タントとかうんこみたいな役が連続しているアフレック兄と違ってアフレック弟は見事な演技力で表情だけでその悲惨な心象を表現していたと思う。特に事件後に質問を受ける警察での一幕は汗のかき方から全てが迫真だった。極寒の船上で始まり船上で終わる。主人公の感情と冬のマンチェスターの殺風景が見事には混ざり合い昇華し、作品を芸術として成り立たせた。カラコレってほんとに大事やなー。
ラグナロクの足音

ラグナロクの足音