ケイシー・アフレック演じるリーの絶望した感じ、くたびれた感溢れる辛気臭い演技が絶妙!
見事な配役かなと思いました!
優しく頼りになる兄の訃報を聞いたことをキッカケに、あの忘れたかった街「マンチェスター」に戻る。
昔、兄の息子つまり甥っ子のパトリックが小さい頃よく兄と3人で船を出し釣りに行ってたリー。
リー自身にも妻がいて娘たちもいて幸せな家庭を築いてた。
それなのに今やマンチェスターから離れたアメリカ、ボストンで便利屋として1人働くリー。
…一体何があったのか。
弁護士の元で兄の遺言から今や16歳になったパトリックの後見人として弟であるリーが選ばれた。
弁護士からも「君の経験は想像を絶するよ。」とまで言われ慰められる。
映画全体の風景は凄くキレイに映ってて良かった!透き通るキレイさというか!
だけど天気は終始どこかパッとしない空模様でまるでリーの心情を表してるかのようでした!
映画全体は派手な盛り上がりはなく淡々と進んでいきます。
まさに人間ドラマと言った映画でした!
説明的でなく、凄い“間”を大事にしてるな〜と思いました!
だから観てて「あ〜…なんかあったんだな。」ていう感じが凄いしてきます。
先日観た「ムーンライト」とみたいな深い感動というか。似てるものを感じました。
何日もジワジワ思い出すというか。
余韻が強く残る。
結末的には決してハッピーエンドとは言い難い、けどバッドエンドでもない。
この映画で印象的なシーン
・ミシェル・ウィリアムズ演じるランディとの偶然の立ち話シーン
・終盤のパトリックと2人での食事シーン
・パトリックが「アイスを買いたい」て言ってからの流れのシーン
・ラストのシーン
乗り越えられないこともある。
けどそれは悪いことではない。
一応、2時間17分の映画ですが体感3時間超えでした笑