タマル

マンチェスター・バイ・ザ・シーのタマルのレビュー・感想・評価

4.0
リンチ映画の傷が癒えたので復活。特集の続きは未定です。
以下、レビュー。

何だろう。
「おもしろい」と書くとおもしろいことになってしまうから嫌だ。
「癒された」「感動した」「共感した」。
本作に関して、私は、自分の感情を表す言葉をまだ持ってないんだと思う。

それでも私の語彙で最も近い言葉を探すなら、それは「静」でしょうか。警戒心とか緊張感みたいな「心のトゲ」が、スッと抜けていく感覚。間違いなく日常生活においては至ることのない心理状態に連れて行って貰いました。
こういうことがまれにあるから、私は映画が好きなのです。

個人的ハイライトは、リーが唐突にガラスを叩き割るというシーンで、「あぁ、こいつはどうしようもないほど人間なんだな」と音にビビりつつも感動しました。
感動で表現が正しいかどうかは微妙ですが。

エンドロールの波の音に、あなたも「何か」を感じて下さい。
オススメです。


※ スコア5.0で最高評価!!!
みたい感じが本作に合わない気がしたので上記の点にさせていただきました。
タマル

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