映画太郎

マンチェスター・バイ・ザ・シーの映画太郎のレビュー・感想・評価

4.4
癒えることのない過去の痛みを引きずりながら、心を閉ざして投げやりに生きていた男が、兄の死をきっかけに疎遠になっていた人々との交流を取り戻すなかで、わずかな救いや希望を見出すまでの物語。決して美しい話ばかりではないが、不器用さのなかに感じられる優しさ、哀しみのなかにもふと訪れる小さな幸せの瞬間にグッとくる。映画のようにはうまくいかない人生を描いた大人向けの映画。ひさびさに大泣きした。タイトルもあらすじもインパクト薄くて後回しにしていたけど、観て本当によかった。