マンチェスター・バイ・ザ・シーのみんとのレビュー・感想・評価

静かにゆっくりと染み入る作品だった。

美しい「マンチェスターバイザシー」の海が全て飲み込んでくれたら良いのに…

ありふれた日常はあまりに呆気なく壊れ、その時初めてどれほど愛おしい日々だったかに気づくのかもしれない。

時間だけでは癒せない悔恨の念はあまりに深く、けれどそれでも生きてゆかなければならない残酷さ。

お互いの感情が迸る再会のシーン、
その迫真の演技が強烈に印象を残した。

複雑に絡み合う人間関係の中で兄が残した僅かな希望の光を感じながらラストを迎えた。