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花戦さのTDのレビュー・感想・評価

花戦さ(2017年製作の映画)
2.8
冒頭一分、応仁の乱によって荒廃した京都の描写によって「あ~、こう言う作風の人ね」とガッカリさせられる。
汚れた水を一心不乱に飲む女性、物乞いをする盲目の男性。その描き方で監督と脚本家のセンスとスタンスが見えてしまい残り二時間の心配に意識が向いてしまう。
懸念通りやたらと説明臭い芝居演出とステレオタイプの世界観にシラケてしまう。
なんで邦画はこう言う作品が多いんだろう?頼んでもいない、観客に気を使った映画作り。こう言う作品と風潮が国産の面白い映画を造る事の弊害になっている事に製作陣は早く気付くべき。
野村萬斎の個性を生かしきれる力量が無いなら、始めからキャスティングするべきでは無い。逆に失礼。
唯一楽しめるのは、やはり池坊の華だけか。それも華道に含蓄のある人からするとどうなのだろう?
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