小僧

サイレンスの小僧のレビュー・感想・評価

サイレンス(2016年製作の映画)
3.3
耳が不自由な作家の家に殺人鬼が現れて狙われる話。人里離れた森の中の家ってだけで助けがこない絶望感、音が聞こえない恐怖感。しかも終始台詞がほとんど無い静けさな上に、暗闇での限られた空間内の一騎討ちなので、緊迫感もリアルに伝わってきて本当に怖かった。手に汗ゾクゾク。
結局殺人鬼は何者だったのか。主人公を執拗に狙った理由がハッキリしなかったけど、とりあえず殺すし、血を流させてジワジワ殺りたいみたいな、血も涙もない行きずりサイコパスってことだったのかな…攻撃しっかり食らったりクロスボウ奪われたり窓すぐ割らなかったり、頭は良いのに強すぎない生々しさが逆にじわじわ感あって、得体の知れなさと相まって良かったのかもしれない。
主人公が怯えながらもあの手この手で頑張る姿とか少しの振動を頼りに果敢に立ち向かう所はカッコよかった。
かなり痛そうだしちょいグロではあるけど、80分という短さながら手堅く見応えあって面白い。そしてケイトシーゲルは美しい。猫ちゃんは無事です。
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