映画としては色々な所がちぐはぐで、これが出来るまで大人の事情が色々あったんだろうなぁと思わせる。
東野原作のサスペンスコメディーの映画化なんだけれども、サスペンスとコメディーを両立させようとすると大抵どっち付かずに終わるので、今作も例に漏れず完成度が低い。
ちぐはぐなのは脚本だけじゃなく配役もだ。
叫ぶしか能がない棒読み若手俳優達と演技力過剰なベテラン俳優が見事にかみ合わない。劇中でちんちくりんと呼ばれる大島優子も阿部寛との対比で何の魅力も無いヒロインにになっている。
肝心のスキーシーンも酷いアクションで台無しに。
せっかくのスキー場のロケ、迫力のあるカメラアングルを使って陳腐なアクションシーンを撮るのはある意味贅沢ではある。