しみー

ウインド・リバーのしみーのネタバレレビュー・内容・結末

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


コリーの台詞は心に刺さるものが多かった
「絶対に目を離すな」

エリザベス・オルセンの正義を貫こうとする必死な演技が素敵。若く経験が浅そうなイメージを持たせつつもタフな女性という印象がよかった。

ジェーンがトレイラーを訪れるシーンとナタリーがマットを訪れるシーンの繋ぎかたがセンス溢れてる。

運は通用せずタフでないと生きていけない雪に閉ざされた山岳地帯。雪のなか裸足で10キロも走った18歳の少女。彼女は十分タフな戦士だったけどそれでも助かることなく死んでしまった。

ネイティブアメリカンの今までのそして現在も抱える問題を突きつけられた。かつて彼らが追いやられた地は雪と静寂しかない、とうてい人間が住んでいけるような場所ではなかった。


正義と復讐、どちらが正しいのか、その難しさにも悩まされた。

良い意味で消化不良。単純明快な映画じゃないため観賞後もたくさん考え込んでしまう。


ポスターの「なぜこの土地では少女ばかりが殺されるのか」の文字に違和感。
ネイティブアメリカンの、特に女性の犯罪被害の多さにフォーカスした映画なので間違ってはないけど、この文字だけ目にしたらホラーサスペンスかと思ってしまう人がいそう。
しみー

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