このレビューはネタバレを含みます
万年雪の積もる山々に囲まれた土地ワイオミング。自然は美しいが雪と雪と雪以外何もない僻地に追いやられたネイティブアメリカンの人々。
派手ではないけれど、とても密度のある映画だった。
容赦ない雪山の描写はちょっとレヴェナントを思い出した。
見ている間じゅう、もうずっと苦しい。閉鎖的なムラ社会の停滞した空気感に息が詰まる。
少女の死の真相は謎をこねくりまわしたような複雑なものではなくて、でもそのあっけなさが残酷だし悲しい。
突きつけられた現実のそっけなさに打ちのめされる。
最後はスカッとする幕引きではあったけど、それで帳消しにはならないくらい途中がしんどかった。
あそこで犯人を撃ち殺さない冷酷さ…
ジェレミー・レナーって目許が艶っぽいというか憂いがあるというか、笑っていてもどこか切なそうな表情をする役者さんだ。
エリザベス・オルセンめちゃくちゃ綺麗だった、チャラチャラしてそうなのにしっかり芯のある感じがとってもいい
