KengoTerazono

ウインド・リバーのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
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こんな文章こねくり回すのも、ましてや星をつけるのも、全く持って意味がないが、書くしかないから書く。

ただただ怒りを禁じ得なかった。
やり場のない怒りだ。
作られるべき映画だと思う。見なければいけない映画だと思う。その裏には語らなければならない、語り継がれなければいけない歴史の罪があるからだ。
安っぽくて甘ったるいよく西部劇でみられるような先住民との懐柔なんかじゃ、彼らの人権を守ったことにはならない。ただ歴史の罪を見て見ぬふりしているだけだ。彼らは独立どころか共存すらさせてもらえていないのだ。ジャクソンが犯した罪を誰が償ってくれるのだろうか。決して清算はできないが、せめて彼らを解放してほしい。

観賞後ならなんとでもいえるが、観賞中はそのようなことを考える余裕はない。ただ理不尽に苛まれ、怒りに燃え、無気力に泣き、懺悔したくなる思いに耐えるばかりだ。

知れてよかった。もっと早く知っておけばよかった。
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