薄荷

ナンバー・ゼロの薄荷のレビュー・感想・評価

ナンバー・ゼロ(1971年製作の映画)
3.5
監督の祖母の表情を見るとか、話している祖母だけを撮っているというわけではなく、監督の後ろ姿やウイスキー、タバコ、灰皿、氷のボウル、カチンコなど、部屋全体の時間込みで見る作品だった。そのため没入して見るというよりは、映画との間に一定の距離があった。その距離感は気にならないと心地よいの間くらいだった。

祖母の話は、そのほとんどが彼女に決定権はなく、夫、父、母、継母、祖母、子どもらの世話が大部分だった。幼少期には彼女自身の話もあったが、結婚後の話には、彼女の話はほとんどなかった。これはフェミニズム映画だと思った。
この作品で初めてユスターシュ作品を観た。
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