Vega

めぐりあう日のVegaのレビュー・感想・評価

めぐりあう日(2015年製作の映画)
3.8
前作の『冬の小鳥』同様に養子縁組を扱っている。
ウニー・ルコント監督自身が9歳で養子としてフランスに渡った経験があり、次作も三部作の最終作として同テーマで準備中とのこと。

エリザは見るからに白人であるが、彼女の息子に流れる他の人種の血を感じながら、自らの出自を想像し、出生にまつわる父と母のものがたりをずっと知りたいと願っていたのだろうな。

冬の小鳥が親を求める子の目線であったのに対し、本作は親子、家族、広く人と人との関わりを描いているように思う。

大げさな感情表現は無い。人々のこころの葛藤が伝わる良い映画。


ブルトンの「狂気の愛」の一節が引用されていた。
Vega

Vega