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デッドプール2のkiritoのレビュー・感想・評価

デッドプール2(2018年製作の映画)
2.5
【死侍】

大笑いではなく鼻で笑うようなシーンが5分に1回くらいの割合で断続的に訪れる。
どれだけ裏のネタを知ってるかやこれまで観てきた映画の本数で、ある程度の差が生じてしまうのは仕方がないことだが、弄り方が雑というか、悪い意味で内輪ネタに徹してしまったのが残念だったと思った。
(まあ普段映画を観ない日本人向けに作ってるわけではないので、ある意味至極当然なことなのだが。)

そして、より問題なのはどこに焦点を絞ったのかわからない脚本が致命的である点だろう。
例えば、笑いに振り切るなら脚本なんて起承転結がわかりやすくテーマ設定も単調なもので足りた。
決して傑作とは言えない1は、少なくともこの点に成功していて、観やすい映画だった。

しかし、本作はどうか。
妻の話なのか、糖尿病少年の話なのか、あるいは未来から来たジョンコナーの話なのか、主となる軸が定まってないせいでどうしても物語が平坦にみえてしまう。

おまけに1のキャラはほとんど登場しないばかりか、新キャラクターに目を見張るような特色が足りていない。
無駄に仲間なんか増やさなくても、デップー個人の映画路線で良かったのではないか。(みんながみんなアベンジャーズのようなヒーロー大集合を望んでいるわけじゃないのだ。)

そして、オチが、基本的に使っちゃいけない『禁じ手』で終わらせるとかいう最低な演出がこの映画に自ら泥を塗ったとしか思えない。(ドラえもんの道具並みに優秀な装置だぞ。あれ。)

彼は今『何を目標に戦っているのか』この主題がぶれたせいでとってつけたような差別廃止主張や、憎しみは幸せを生まないといったメッセージ性すらもボヤけてしまう映画となった。

他、良い点を含めた内容面はネタバレ欄に

2018.6.13