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田園に死すのleylaのレビュー・感想・評価

田園に死す(1974年製作の映画)
4.7
20代初めに観て刺激を受けまくった。

寺山修司の根本にある、断ち切りたくても断ち切れない母親の存在と過去の自分を描いた自伝的作品。自分と重なることもあり刺さりました。

血の繋がりが目に見えない足かせとなり支配されていて、それが彼の作品の源になっている。

サーカスやフリークス、ラストシーンなど、ホドロフスキーを思わせる場面も多々。

日本人の根底に誰もが持っているおどろおどろしい和のノスタルジーと短歌の朗読、子供たちの歌声が合致して妙に心地よくしっくり来る。自分が日本人であることを再認識してしまう。

歌集も良い!
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