生田斗真くん演じる、警察官・菊川玲二が、潜入捜査官としてヤクザに成りすまして暴力団に潜入し、その組長を摘発しようと奮闘する、ドタバタアクションコメディの、シリーズ第2弾です。
前作がひどかったので、かなり不安でしたが、盛り返しましたね。
今作は、なかなか面白かったです。
前作は、マンガ原作の実写化にあたり、全体的にリアル方向の演出でした。
であるにも関わらず、原作の持つ非現実的なコメディ要素を随所に残していたため、1本の映画の中でリアリティラインがメチャクチャで、リアル方向としては何も信じられるものが無く、コメディ面でも、何にも笑えずギャグが上滑りする虚しさでした。
更に、アクションシーンが多いのに、全て、手持ちカメラをグラグラ揺らすだけの同じ演出で、見づらい上にありきたりで、本当にひどかった。
そこへ来て、この2作目はどうだったかというと…マンガそのものを生身の人間が演じるテイストに全部変更!
それが見事にハマってます。登場人物が全員キャラ立ちしていて、正に漫画です。
そこに、現実味や信じられるもの、心からの感動などは何もないけれど、とにかく笑えます。
この作品は、それで正解なんだと思います。
くだらない、といったら確かにそうだけど…こんな映画があっても良い!
ストーリー的には、シリーズ通しての目的は殆ど前進していないし、黒幕の正体がモロバレだったり、CGが安っぽいシーンもあるのだけれど、それらを補って余りあるほど、笑わせようとしているシーンの打率が高い。
キャスト陣は、とにかくみんな芸達者な上、ちゃんと三池監督の悪ノリにトコトン付き合っています。
中でも今回、組長の娘役の本田翼さんが良かったなぁ。振り幅のある演技が、とても魅力的で、何度も観たくなるような中毒性があるんですよ。
大きな映像であることが、笑いの効果に繋がっているシーンも多いので、どうせ観るなら映画館がお薦めです。
ちなみに、俺は2回観てたりします…(^◇^;)。