冒頭のあたり真っ暗で面食らうけどフィルセンフィルムにビンビン感動、哲と芦田伸介の黒い脂顔のパワー。森崎作品の役者たちが随所でパンチのある登場も嬉しいが、拳銃の6発を絡めた6人の沖縄の若者たちと、それを追う哲とが交わらずに進んでいくのがたまらなく良い。横浜特集とのことだけど後半では新宿特集でもあって西口からコマ・ミラノまで走る追うシーンは圧倒される〜。地下の工事現場に降りるとこ、お、無頼シリーズか?とか。ブレッソンの「白夜」なみに響き渡る哲の靴の音とか。芦田先輩に尾行が下手と言われる哲と少女とのバス停での追いかけっこも凄いわ、ミラノ前でのボーイズたちとの揉み合いも哲の運動能力がここぞとばかりに堪能できる。恐ろしい形相だけど松坂慶子に初対面ではモジモジのモジ哲の表情、ラーメンは2袋、赤木春恵の手料理での涙。段々薄汚れていくスーツや外回りで頬骨の日焼けで皮膚が剥けちゃってるメイクもメイクにみえないくらい迫力。芦田死んじゃって土砂降りのなか正座、夜中に黙々と雨戸を補強するシーンも素晴らしい。緑魔子(でた眼帯)の弟は鎌倉ジャズフェスティバルでみつかる堀内正美さん。美しすぎた…危