Breminger

クロムスカルのBremingerのネタバレレビュー・内容・結末

クロムスカル(2009年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

14年前の作品をなぜこのタイミングで…?という疑問が残りますが、エクストリームは色々と予想できない配給会社なので、こういうのも拾ってくるんだなぁと思いました。「死霊のはらわた」の新作とか「スクリーム」の新作とかの配給権獲得してほしいんですけどね…。あれはしっかりしてるから獲得しないのか…。

物語は可もなく不可もなく、記憶を失った娼婦がなんだかカメラを肩に乗せたドクロ仮面の殺人鬼に追われる…みたいな感じでした。特段驚くものはありませんでした。

肝心の中身はグロはふんだんに撒き散らさせていて、バリエーションも豊富、物語は破綻しまくり、だけど嫌いになれない、そんな不思議な作品でした。

殺し方は中々に面白いものがあって、壁に思いっきり突き刺したり、頬にナイフを突き刺して顔面真っ二つにしたり、時間差で腹を切って腸をはみ出させたり、後頭部から口へ棒を貫通させたり、パンク防止剤を耳に突っ込んで眼球破裂させたりとやりたい放題で面白かったです。
1人になったら殺されるのに、すぐに単独行動したがるので分かりやすく人が死んでいきます。ここ最近のR15+の基準はかなりマチマチだったので、今作はどうなのかなと思いましたが、しっかりR15+に相応しいものになっていました。

殺人鬼の動機はよく分かりませんでしたが、たまには無意味に人を襲う系の殺人鬼がいても良いのかなーくらいの気分で観ていました。

ヒロインが記憶を取り戻そうとすぐに勝手に動き出すので、周りの人たちは呆れていましたが、自ら殺人鬼のエサに食いついては怯えて巻き込みまくってるのは低予算のホラー映画っぽい雑な展開でイラッとしつつもにやけながら観ていました。

殺人鬼の最後…本当にあれしか無かったのかと思うくらいの呆気なさでした。瞬間接着剤を間違えて仮面に塗ってしまい、顔から剥がれなくなって、無理くり剥がしたら皮膚がごっそり取れてからの、ヒロインが思いっきりぶっ殺すという過程が雑というか、続編込みの作りだったのか…。もうここら辺はずっと呆れ笑いしてたので、どんな展開が来ようとも驚かなかったです。

終わってみればなんだこれ?感は拭えない作品でしたが、そんなに悪くないよーと極一部のマニアの方々にお伝えしたい作品でした。
Breminger

Breminger