nana

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのnanaのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画がサブタイトルに忠実に、女性たちの嫉妬の炎が渦巻く昼ドラ展開で、女性同士で傷つけあうストーリーだったらめちゃくちゃつまんないですけど、実際には終盤突然流れが変わり、最終的に匿っていた男を毒殺するラストだったので、そこを大変評価したいです。
毒殺っていうのも、あの時代背景ならではの、奇妙な家族形態のひとつである女性たちだけの生活、世界っぽくて良い。

監督がソフィア・コッポラですが、今回もこれまでの映画作品の例に漏れず、彼女の自叙伝と感じさせるような映画だと感じました。「裕福な暮らしの退屈さ」「いっそどこかに抜け出したい」そういう若い女の子のもどかしい感情、ソフィアが感じてきた感情をこの映画にも含ませているのでは、と思いました。
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