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ロスト・バケーションのadeamのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
2.5
見えるしギリギリ声も届くけれど、鮫より速くたどり着くには遠すぎるという絶妙な状況設定です。
作品の性質上、主人公は1人のシーンが多いにも関わらず、危機を脱するために様々な策を講じるわけでなく、体力を温存しながら救助を待つという賢い選択をします。そのため物語としては中盤やや退屈するものの、好感の持てる描かれ方でした。
しかし終盤ではそんなリアル路線を突然投げやり、超人的なアクションを披露します。憔悴しきった状態でそれができるなら、他にもっとがんばりようがあったような気がしてしまいました。
所々家族とのつながりを匂わせてはいますが、その存在がストーリー上の重要なトリガーになりきれておらず、後付け要素のような印象でした。
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