来夢

ソニータの来夢のレビュー・感想・評価

ソニータ(2015年製作の映画)
4.8
『ソニータ』
イランで暮らすアフガニスタンからの難民、ソニータ。女性が歌うことを禁じられたイランで、ラッパーを夢見る少女を追ったドキュメンタリー。
辛い社会で生きる子供が被写体であっても、本来はドキュメンタリー映画の監督がそこに助けを出すのは、ドキュメンタリーとしては間違いだと思う。作中で監督自身も言っている。でもきっと誰もが助けてあげてほしいと思うだろう。それは彼女を救うことが、彼女を救うだけでなく、もっと大きな可能性に繋がる期待をしてしまうから。音楽をもって伝えることの意味が確かにあって、それが純真な夢であることに、感動なくしては観られない。本当に観て良かったと思うし、観てほしい。悲観ではなく希望の詰まった映画でした。
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