じゃっく

ブレードランナー 2049のじゃっくのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.5
2017年No.1の作品にやっと出逢えた気がします。1000年後に観ても、きっとこの映画は美しい。

※82年のオリジナルを観ておかないと確実に置いていかれるので予習は必須です。短編3本も観ておくともっといいです。


カルト的人気を誇るオリジナルに敬意を払いつつ、かつその独特な世界観を数段階も拡張させたヴィルヌーヴ節大炸裂の大傑作。ほんとにこれ21世紀の映画かよ。卓越した視覚表現と極上のサウンドとが相俟って生まれる 現代の映画とは思えぬ圧倒的未来感。ほんとに最高や。


これまで「プリズナーズ」「ボーダーライン」「メッセージ」と、ヴィルヌーヴ代表作の音楽を手がけてきたヨハン・ヨハンソン。彼のサウンドがあってこそのヴィルヌーヴ作品だったために今回のヨハン・ヨハンソン降板はかなり不安要素だったけど、なんの問題もありませんでしたね。むしろ今回はハンス・ジマーで良かったのかもしれない。素晴らしすぎるわ。映画音楽の巨匠による極上のサウンドにもう耳が喜んでおりました。まぁヨハン・ヨハンソンだったらどんな音楽を創り出したのか気になるところではあるけれど。
また、撮影は「プリズナーズ」「ボーダーライン」に続いてヴィルヌーヴ作品3作目となったロジャー・ディーキンス(オスカー授賞本当におめでとう!!!!!)。リドリースコット版ブレランは大量の情報量を映像にこれでもか!と加えまくった足し算のような作品であったのに対し、今作はドゥニヴィルヌーヴ×ロジャーディーキンスらしい 引き算によって創り上げられた作品であるように感じた。
このへんが、82年のリドリースコット版にリスペクトを払いつつもヴィルヌーヴらしさが大炸裂してると感じた要因かな。

ぶっちゃけ、2時間43分はめちゃくちゃ長いです。端折れるところもたくさんあった気がする。でも、頼むから映画館で観てくれ。レンタル待ちなんてアホのすることや。映画館観るからこそこの映画の凄さがわかる。もう1回言う、頼むから映画館で観てくれ。
じゃっく

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